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ダイハツ タントカスタム L600S 側面修理

ダイハツ タントカスタム 修理事例の紹介です。

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平成28年式の L600S RS ボディーカラーはW24のホワイトパール仕様。

まだまだ新しい車ですが、ご覧のように右側面がベッコリ凹んじゃってます!!

ドアミラーはもぎ取れてどこかへ!!
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後ろから見ると、、、

フロントフェンダー、フロントドア、リヤドア、リヤフェンダー(クォーターパネル)、テールランプと損傷が確認されます。

クォーターパネルについては酷く凹んでいますね・・・
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フロントドアのハンドルに当たったのでしょか?

物凄く凹んでます・・・

リヤドアについては鈑金修理が出来るかな~?
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フロントフェンダーについては、めくり上がり切れてしまってます!!

フェンダー上のベンチガラスは衝撃で割れてしまい・・・
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室内に割れたガラスが飛び散っています!!

どの様な事故だったかと言うと・・・

高速道路を走行していると、、、突然! ドカーンと衝撃があり、気が付いたらガラスが室内に飛び散って茫然!!

何が起こったのか??? オーナー様(女性)は気が動転して記憶が飛んだそう。。。

ぶつかってきた車(トラック)は走り去った様子。。。(逃走!)

サイドミラーが無いことに気が付いたそうですが、そのまま高速道路を走行してしまったとか?

流石にこの状態で走っているとパトカーに呼び止められ、整備不良としてレッカー移動を余儀なくされてしまったとか。

車の外に出て車の姿を見た途端、かなりショックを受けたそうです。

ぶつけた相手も逃走し、怒りの矛先を何処に向ければ良いのか・・・

修理代も自己負担ですからショックは当たり前ですよね?

購入先のお店に相談したところ、『50万程かな?修理してみないと分からないから追加もでるよ!』と、

曖昧な回答が返ってきたとか、、、

BP・GLOBALさんでは即リサイクル併用の修理を提案。

RECOジャパンにて探したところ、右フロントフェンダー、右フロントドア、右テールランプが見つかり。

それを元に修理代を試算。

なんと! 39万円のお見積となりました。(お値引きも含みます。)

もちろんしっかりと修理することが前提で、一部リサイクル部品を使用するだけ。

修理内容は通常の修理方法と、まったく遜色はないですよ!

今回は自費修理とのことなので、即、オーナー様より修理依頼を頂いたとのこと♪
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入庫したら早速、破損部品を取り外し、内部骨格の損傷状況を確認します。

ピラー関連に損傷はない様子。。。

部品が来たら各部品の仮取り付けを行い、各部の建付け調整をしながら確認をしなければなりません。
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リヤクォーターパネルはもの凄い凹み様・・・

穴も開いちゃってるので、こちらは交換を勧めました。
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見れば見るほど、酷い状況ですよね・・・(泣)

かなりの衝撃だったと予想されます!

このクォーターパネルと呼ばれる部位は、他のパネルと違い溶接されたパネルとなります。

修理はこの溶接を外し、新品パネルを溶接で取り付ける作業を要します。

この作業は熟練の作業者でないと難しい作業です。
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写真の赤線部辺りからパネルを切り外す作業を行います。

専用の工具を使って、溶接の取り外しを行ない・・・

専用工具で切り離し。
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こちらが外したところ!

ここまで来ると、大きなプラモデルみたいですね。
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ココからが熟練の技!!

各部の仮合わせを行い、最終のカット作業を行っていきます。

黄色のマスキングテープが張ってある箇所で切り継ぎ作業を行います。

この作業が難しいのですよ~。
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新品パネルの仮付け調整を行った後は、溶接作業の本番です!

各部の溶接を専用溶接機を用いて行います。

相手は鉄板ですから、過度な熱を入れれば当然変形してしまいます。

溶接の熱を逃がしながらの作業にテクニックを要します!
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各部の溶接を行うため、室内部品の殆どを外し、火花から保護するために養生シートを各部に張り巡らせます。

シートやカーペットに火花が飛び散ったら大変ですからね~!!
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溶接作業が終了したら、切り継ぎ部の整形作業を行います。

溶接痕を処理し、防錆処理も行い、パテを盛って整形を行います。

入り組んだパネル面で細かい作業が多く、面倒な作業でもあります。
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パテの整形が終わった後は、下地塗装のサフェーサーを塗装します。

サフェを入れると切り継ぎ部が何処だか分からなくなりますね!

このパテの整形を『面出し』と呼ぶのですが、この面出し作業が熟練の技になり、

鈑金塗装屋さんの『上手い・下手』に繋がるんですよー!!
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サフェーサー塗装終了後、

先ずは内側の塗装作業を終わらせてしまします。

クォーターパネルの内側を塗装するため、マスキング作業を行います。

そして塗装作業です。
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一度に塗装を終わらせることが難しい、側面作業。

先ずは内側を!

なぜ? 先に内側を?

その意味は後で分かりますよ~。
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こちらが内側の上部。

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そして、こちらが下部の写真です。

意外にも、この作業が面倒なんですよね!

作業工賃も殆ど頂けないのが現実・・・(泣)

取り合えず、これで内側の作業が終了か?

いえいえまだまだ・・・

今回はリサイクルパーツを使用しているのですが、右フロントドアの色が違うものを購入。

同じ色のパネルはなかなか良いものが無かったようで断念!

と言うより、『タントのリサイクル部品は高すぎるよ!!』

と、ご指摘を頂きました!

※RECOジャパンでは、今後も皆様にリーズナブルな商品をご提供させて頂けるよう、一層の努力をさせて頂きます。

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その商品がこちらで、綺麗な状態ではありますが色が違うため、色替えを行う必要があります。

ドアハンドル、他の付属品を取り外し・・・
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ひっくり返してマスキング。

裏側の塗装を行います。

マスキングしたり、付属品外したりで、ちょっと面倒な作業ではありますが、そこはお客様の為♪

BP・GLOBALさんは頑張ってくれました!!

ボディー側とドア側の内側塗装が終了したので・・・
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ドアを仮組し、各部の建付けを確認します。
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フロントフェンダーも取り付け、右側面全体を確認。

幸いにもピラー関係(内板骨格)までに損傷は無かったようで、ホッと一安心。。。
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フェンダーは同色が見つかり。

表面の状態は良く、そのまま使用できるかと思ったのですが・・・
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バンパー取り付け部が若干問題があるようでしたので溶着して補修。

損傷はあっても補修すれば、全く問題なし!

リサイクルパーツを使うことを前提に考えたら、こんなところは問題になりません!

逆に安く上がるからお客様も大喜びです。(でも、、、今回はそれでも値段が高い!と仰っておりましたが・・・)
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裏側を塗装したFドアです。

このように仮組や、この後の塗装を行うため、先に内側の塗装を終わらせておきます。

修理業者によっては、一度に塗装を終わらせるところもありますが、やはり仕上がりがイマイチかな?(あくまでも同業者的な意見です。)
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リヤドアですが、上部にザクーっと左右に伸びた損傷がありますが・・・

こちらは鈑金で行けちゃいそう♪

使える部品は極力使いましょう!!精神で!!
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ご覧の通り、上部のみ意外と簡単に鈑金修理で終わらすことが出来ました♪

部品代の節約に成功!!

ディーラーさんだったら交換だったかな?
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鈑金修理部のサフェーサー塗装です。

もう裏側の塗装は終了したので、部品を取り付けたまま作業を行います。

なんたってこの方法の一番のメリットは・・・

一番大変な建付け調整や、各部の微調整を再び行わなくても良いこと!

そして、脱着時にキズを付ける危険性も無いことが大きな理由です。

3コートパールと言う塗装がされていることも一つの要因ではありますけどね!

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余談ですが・・・
3コートパールって、こんな感じの塗装構成をしています。
カラー(色)があって、次にパール粒子を乗せて、最後にクリヤー塗装の3段階。
3つの層が重なり合っているので3コートと言われる所以。

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そして・・・

ボディー外側の塗装に入るため、各部のマスキング作業を行います。

各パーツを単品で塗装しない理由は・・・

前述のとおり、この車が3コートパールと言われる特殊塗装がされているのが一番の理由です。
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フロントフェンダーからクォーターパネルまで通しで塗装をすることが重要になります。

3コートパールの塗装は、最も手間の掛かる作業を要するんですよね~!
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はい!

塗装が完了です♪

パール粒子の入った塗装なので、一見するとホワイトに見えますが、光が当たれば表面にパール粒子が現れ淡く光ります。

この独特の光り方が3コートパール塗装の特徴です♪

パールの塗装(塗装回数)で全く別物になります。

そこが、通しで塗装を行う一つの理由でもあります。

もちろん! 単品で塗っても問題なく仕上げてしまう達人も世の中には居るのですけどね!

あくまでも一般的な塗装方法を、今回はご紹介しました。
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様々な角度で、微妙に色が変化します。

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どうですか?

良い感じに仕上がったでしょー?

3コートですから、塗膜も厚くなる傾向があるため、じっくりと各工程を乾燥させながら塗装を進めていきます。
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あら?

フロントドアの上部を塗り忘れた???

いえいえ、諸事情により、ここだけは最後に塗ることになったようです。

(ちょっと作業的に難しかったようですよー。。。)
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塗装乾燥後、磨き作業を行い、各部品を取り付けて完了です。

光の当たるところの色が違うのが分かりますかね?
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全て取り付けて完成〜♪
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太陽の下で最終のチェック!

太陽光で見ると、さらに3コートパールの特徴が現れますね!
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リサイクルを使っての作業方法はほぼ同じ!

きちんとした作業を施すのが当たりまえです!

リサイクル=粗悪=いい加減=きちんと作修理されない?

残念なことに、まだまだ、この様なイメージがつきまとう世界です。。。

でも実はしっかり修理を行い、新品を使った修理方法と同じだと言うことを分かって頂けたら幸いです♪

今回の修理代金は見積通りの¥390,000で作業させて頂きました。

販売店のお見積り(新品作業)と比べたら・・・

なんと!! ¥110,000もの差が発生です!!

家計に優しい節約術です♪

場合によっては? 1か月分の住宅ローンが払えちゃうかも~!



RECOジャパンでは、そんな修理のご相談も引き受けさせて頂きます(^^)/


お近くにメンバーが居たら、是非そちらへもご相談くださいませ♪

その時は一言『RECOジャパンブログ見ました!』とお伝えくださいね~(^^♪

【取材協力工場】
神奈川県川崎市のBP・GLOBAL様。

RECOジャパンでは、こんな節約術をご提案できる修理工場もご紹介します。
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by recojapan | 2018-05-16 22:12 | 修理事例


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